先々の見通しを立てることが肝心

エンジニアとして経験を積んだあと、独立を視野に入れ始める人も少なくありません。たとえば自分の裁量で仕事ができることや、多くの案件を獲得して納品するほどに収入アップが見込めること、インターネットが問題なく使えれば働く場所を選ばないことなど、独立することにはさまざまなメリットがあるためです。

ただし、エンジニアとしてまったくの未経験の場合、いきなり独立して仕事を軌道に乗せることは難易度が高いので注意が必要です。ある程度の経験を積んでスキルを身につけ、会社勤めの間に人脈を広げておくことは独立の下準備として不可欠です。
独立すると会社がとってきた案件を捌くのではなく、自分自身の営業によって案件を獲得する必要があります。自分の裁量で仕事を進められるのはメリットである反面、安定的に収入を得るためには先々の見通しを立てた計画的な案件確保は欠かせません。
有期契約のため、一つのプロジェクトが終了したあとには次の案件に移れるように、前もって営業をかけて案件を獲得しておくことがポイントです。

このようなことから、独立を視野に入れているなら急に独立に踏み切るのではなく、いくらかの準備期間を設定するのが賢明です。その間に一つずつ準備を進めて、設備やスキルなど幅広い視点を持って独立の基盤を整えていくと安心できます。
エンジニアが独立してフリーランスになる場合、収入面が安定しないこともしっかり理解しておかなければなりません。収入は毎日の生活に大きな影響を及ぼすので、独立が失敗に終わらないためにもここで紹介したことは最低限押さえておく必要があります。